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自己満足系気まぐれ更新日記

2021/09/05   東京オリンピック 2021 新体操 #フェアリージャパン

楽しかった東京オリンピック、
最後の振り返りは新体操・団体。

今回はちょっと、五輪前の前置き長め。悪しからず。

ハッキリ言って、
2018年のルール改正以降の新体操は
めちゃくちゃに面白い。

その前から新体操という競技は大好きだったのだけど、
(昔は私自身も選手でした・・・)
試合という意味では正直言って、
結果が分かっている戦いを見ている感はあった。

とにかくロシアが鬼のように強い。

数ある強豪国の中でもその強さ圧倒的で、
あー 今回も金はロシアかぁー
だよねー ですよねぇーー
という感じ。
五輪だけで言っても5連覇ですしね。
演技見てても1国だけ格が違うって感じで、
もう、勝てる気しないわけよ。

でもそれが、
2018年のルール改正で難易度点の上限が撤廃されたことで、
技詰め込み放題、難易度点稼ぎ放題になり、
高得点のチャンスが一気に広がった。
これによってロシアとそれ以外の国の点差がぐんと縮まり、
それまでのロシア独走態勢から一転、
どの国が勝ってもおかしくない状況になってきたんですねー。
点数関係なく演技の内容や見栄えで言っても
ロシアだけじゃなく各国が見応えあるものになって、
大会全体を通して面白さ各段にアップ。

もう、ね!!
華々しいのなんの、って!!
密度が凄い!!瞬きする暇がねぇ!!

そしてそれは日本も同じ。
ぶっちゃけ、リオ五輪までの日本にとって
メダルは結構、遠い存在だった(と思う)。
それが 2019年の世界選手権ではなんと、
総合で銀、種目別(ボール)では金を取るという超快挙。
試合見てた私もテレビの前で、
これ・・・!!
翌年の東京オリンピックは金もありえるじゃん・・・!!
って、
信じられないものを見てるような感覚だった。
どんだけ鼻息荒くしたことか!!

なのに、まさかの開催1年延期ですよ。
ホントにもう、タイミングぅぅ。

最初に結果めいたことを言ってしまうけど、
2020年に東京五輪が開催されていたら
あの勢いのままノリにのっていけただろうに・・・!!
って思う。
「今ならロシアに勝てると思う」
キャプテン杉本のその言葉も、
めちゃくちゃ現実味おびて聞こえたもん。

だが、やはり世界は甘くない。

五輪延期でできた1年の余白の間に、
日本だけじゃなく各国も着実に力をつけてきてたし、
そもそも 2019年の世界選手権の時も、
上位各国かなりの激戦だった。
そんな中で当時、
大きなミスなく自分たちの演技を通した日本は本当に見事だったけど、
逆に言うと、少しペースを崩しただけで大きく結果が入れ替わる。
そういうことでもあるのよね。

今回の五輪は正に、
それが結果に出た形だったと思う。
予選で2種目とも手具(ボールやフープやクラブ)が場外に出る大きなミスがあったので、
決勝の1種目目・ボールの演技を大きな乱れなく終えた時は、
よし・・・!!
って思ったんだけどね。
2種目目のクラブ & フープで2度も場外してしまった時は、
見ていてホントに、
あぁ・・・!!あぁぁ・・・!!涙
って。
その前に序盤でちょっとしたミスもあったのだけど、
そこを即座に立て直して切り替えできてたから
今回はいける・・・!!って思ってただけに、なおさら。

ミスは本当にどれも一瞬。
でも、このハイレベルな演技構成だと
そのあとの影響がすごくデカくなっちゃうんだよねぇ・・・!!
ミスを挽回するまでの間、
実施するはずだった技や構成が
どんどん抜けていくのを見ているだけで、
あぁぁ!!頑張れ・・・!!しっかり・・・!!って、
もう、本当に胸が詰まりそうだったわ。
結果が、順位がどうのこうのよりも、
本来の彼女たちの演技をあの場でやり切って、
やった・・・!!出し切った・・・!!って笑顔を本当に見たかったなーって思って。
それが一番だったな。

2度も大きく演技が乱れても
最後まで諦めずに踊り続ける姿には、
胸が苦しくも、熱くもなった。
一瞬でもタイミングがずれると、演技全体に多大に影響する。
それぐらい、

緻密で、ハイレベルで、ハイリスク・ハイリターンな演技構成だけど、
それを通し切る実力も、本当はあったと思うんだ。
でも、
本来自分たちが持てる力を本番で出し切るって、
何と難しきことなのか・・・!!

くぁーーー!!
私ァァーーー何て言ったらいいんだい!!

特に今回の日本、フェアリージャパンは
五輪開幕後に怪我でメンバー入れ替えを余儀なくされて、
本当に大変だったと思うの。
だってフェアリージャパンって
年間 350日、毎日一緒に生活してるんだって。
それぐらい、
相手の一挙一動が肌で分かるほどの繊細さが必要な連携プレーってことよ。
それで本番直前にメンバー変わるってさー。
いくらそのために控えの選手が準備してるって言ったってさー。
めっちゃ大変だったと思うんだ!!
それを思うと、

うぉぉぉーーーん!!
よく最後まで走り切ったよ・・・!!涙

 

って、

なっちゃったよ!!

日本の強みの同調性とかさ!!
はち切れそうなぐらい躍動的で元気いっぱいなのに
寸分狂わず揃ったターンをさ!!

次はまた、見たいなぁぁ!!
 

 

でもきっと、
試練ってどっかで必要って事よね。
うん。
2019年の世界選手権での金メダルが

まぐれでもラッキーでもないってことを証明するためには、
どっかで試練が必要だったんだよ。
ね。うん。
私はそう思ってこれからも、
フェアリージャパンを応援するわ。


そして、
そんなハイリスクな演技構成の試練を味わったのは
フェアリージャパンだけじゃない。
予選のベラルーシのボールの演技。
5人全員、立ち往生。

これはホント、びっくりよ。

何度映像見直してみても、
何が起きたか全然分からない。
手具が落下したとか、転倒したとか、
そういう事があったわけでもないのに、
急に「あれっ?」って感じで全員棒立ちになって、
そのまま演技が止まってから再開されるまで数十秒。
全員がキツネにつままれた、みたいな感じ。

多分、誰かがちょっとした何かを間違えて
次の演技が繋がらなくなっちゃったんだろうけど、
実に奇妙な映像だった。
何てことない一瞬でこうなるって、
それぐらい高度なことをやってる競技なんだなー。
こんな形で目の当たりにするとは意外だけど、
なんか、世界レベルって凄いね。


そして、
全体的な結果としては、
遂に女王ロシアを他国が下すという歴史的瞬間。
ブルガリア、強かった。


なんというか、
圧巻!!みたいなパワー見せつける感じというよりは、
優雅にしたたかに颯爽と、って感じ。
ファァーーって金メダル攫っていった感。
でも、
結果を点差で見てみると

全く他を寄せ付けないようなスコアで、
これが新体操新時代か・・・!!
っていうワクワクもあり。

個人的にはイタリアの新体操が好きなので、
どうせだったらイタリアに金を取って欲しかったけど、
結果は銅。
銀メダルだったロシア(ROC)でさえ、
ブルガリアが演技終わったあと

(ROC はブルガリアよりも演技順が後だった)
これ、奇跡でも起きな限り追いつけないじゃん、
っていうスコア。
あのロシアがだよ。
別に1種目目でデカいミスしたわけでもないんだよ。

すげー時代が来たもんだわ。

銀メダルに甘んじたとはいえ、
やっぱりロシアも凄かったけどね。
ほんっ・・・とに目が回りそうなほどの技の応酬の間に、
これでもか!ってぐらい

身体能力の高さ見せつける技ねじ込んでくるし。
女王の意地を感じたわ。
衣装も豪勢を絵に描いたようなキラッキラ
・・・というよりギラギラさだったけど、
それに負けないぐらい、

演技の内容がパネー!ってぐらいの煌びやかさ。

対して、私が好きなイタリアの体操は、
知的で聡明でカッコイイ。
シャキッ!!バリッ!!
艶やかだけど、でもキビキビ!!
みたいな。

あたし、女性、男性に関わらず、
カッコイイ演技が最高に好きなのよね!!

優勝したブルガリアは、そうだなー、
最上級にエレガント、って感じかな。
日本は、弾けるワクワクとエネルギー、かしら。

各国特徴が違うのが楽しいのよね♪

あと今回、会場が日本っていうのもあってか、
イタリアが着物をイメージした衣装だったり(ボールの時)、
ウズベキスタンが衣装も曲も完全セーラームーンだったり。(こちらもボール。)

こういうのいいよねー。
開催国に合わせてわざわざ用意したのかなと思うとさ♪
これが有観客だったらなぁ!!
もっと盛り上がったんだろうなぁ・・・!!

やはり観客の歓声って良いものだよね。
会場が一体になって盛り上がるところを早くまた見たいな。


ちなみに今回、
日本のフープ & クラブの序盤で使われてた曲、
聞いててアレッ!?ってなりまして。

この曲、私、昔文化祭で使った曲・・・!!

 

 

もうものすごく昔の話だけど、
当時のその演目、私が選曲と振り付け担当したのよ。
こういうのってなんか嬉しい♪



ひと昔前はマイナースポーツ扱いで、
五輪の決勝ですらテレビで放映されるかどうか、って感じだった新体操。
今やフェアリージャパンのおかげで
日本でもそこそこ盛り上がってくれてて嬉しい限り。

 

今回の東京オリンピックに限らず、
このままもっと新体操界が盛り上がって、
人気スポーツの地位築いてくれますように。

 

なんてねー♪

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