Home > 自己満足系気まぐれ更新日記 > 日記 > そこまで憎いか、オリンピック。

自己満足系気まぐれ更新日記

2021/06/25   そこまで憎いか、オリンピック。

なんかさ、

相変わらず風当たりの強さ凄いね、オリンピック。

反対派の意見も分からなくはないけど、

それにしても中止を求める声が強くて多くて、

正直私、ほげーーです。

 

いつも思うけど、

こういう時って何でゼロかイチかなんだろうね。

無観客開催じゃなくて、中止。

延期でも、内容見直しでも、説明求むでもなく、

とにかく「中止」に偏りがち。

 

 

音楽ライブもそうだったよね。

 

 

ライブがなくても生きていけますよね?とか、

中止は当然でしょうとか、

まさかこの時期にライブに行くなんてとか、

まぁー、散々言われたものよ。

その意見を 1ミリも理解できないわけじゃないけど、

だからってそこまで切り捨てるようなこと言うかね?と思って、

あの頃は辛かったわ。

少人数制、換気・消毒・マスク徹底、

COCOA、検温、声出しNG ・・・などなど

色んな条件、制限、工夫をアピールしても、

「音楽」とか「ライブ」って言葉がついただけで

議論の土俵にすら上がれないこともあった。

「ライブハウスやミュージシャンは大変だろうけど」って口では言うけど、

そのわりに理解も歩み寄りも示さない、みたいな、

そういう意見に遭遇するたび

音楽やライブの文化そのものを全面否定されてる気がしたものよ。

 

その頃に比べたら、

今は世の中、随分良くなったよね。

小規模ライブの再開から始まり、

今や大規模ライブさえも徐々に開催できるようになってきたし、

ライブと聞いただけで噛みつく人も少なくなった。

本当に良かったなぁーって、すごく思う。

 

それもこれも、

あの辛い時期に逆風を耐えて、

音楽は不要でも不急でもないと

訴え続けてきた人たちがいたからなんだよね。

音楽が必要ない人もいるかもしれないけど、

必要な人だっている。

思い込みでライブが危険と決めつけないで欲しい。

工夫や対策を講じて道を模索していることを、

知って欲しいし、分かって欲しい。

心無い声にも負けずに

その訴えは丁寧に繰り返されてきたと思うし、

その活動を支持してきた音楽ファンだって

微力だけど同じだと思う。

SNS で発言したり、署名したり、支援グッズ買ったり。

諦めずにみんなで耐えてきた結果なのだと、

私は思う。

それでも閉店せざるを得なかったお店は本当に残念だったけど、

音楽やライブ自体の存在価値は

なんとか取り戻しつつある気がしている今に、

私は結構、ホッとしてる。

 

 

でも、

そんな音楽やライブを今も支持している人の中には、

オリンピック中止を強く求めている人が沢山いるのも事実。

 

無観客にしろとか、

安全性をもっと検討しろとか説明しろとか、

そういうのじゃなくて「中止」。

 

 

これが現実なんだな、と思う。

 

 

音楽やライブが虐げられた時期に

あんなに辛酸を舐めたのに、

その経験を持ってしても

歴史ってのは繰り返すものなのね。

 

 

そりゃね、違うのは分かるよ。

音楽やライブは "産業" だからこれからも続いていくけど、

東京オリンピックは一時的なイベントだし、

だからこそ、

そこに生活がかかっている人の数は比べ物にならないんだろうし。

でもだからといって、

「音楽」「ライブ」と聞いただけで

「でも今は」と言って話も聞いてくれなかったあの姿勢と、

「オリンピック」と言っただけで

「今やるなんて」と声を荒げる姿は、

私の目から見たら大差ない。

 

どんな対策をしてるのか?とか、

そのうえでリスクはどれぐらいだと考えてるの?とか、

なぜそういったことを聞いてくれないのか。

それを聞かずしてなぜいきなり「ライブ反対!」なんて言うのかと、

そう嘆いていた人たちが、

受けた仕打ちとほぼほぼ同じことをやっている、

そう見える場面は結構多い。

悲しい。

 

所詮は世の中、足の引っ張り合いなのかしら。

ツラいわぁ。

 

特に私がショックだったのは、

ライブやイベント等の文化施設を守る目的で立ち上がった某団体が、

今はオリンピック中止を求めて声を上げていること。

どうやら主張としては、

文化施設の状況もままならない中でオリンピックをやるのか、

順序が逆だろう、

これまで散々文化施設を締め付けてきたのに

オリンピックはやるなんて納得できない、

・・・といったもののようで、

その気持ちは分かるなぁと思う部分もある。

でも、

だからといって、

オリンピックを攻撃していい理由にはならない気がする。

 

オリンピックだけが差別的に優遇されるのが納得いかないなら、

「オリンピック中止」ではなく

「こちらも平等に扱え」と言えばいいと思うし、

オリンピックより前にやることがあるだろう!!と怒っているのなら、

そう言えばいいと思う。

なのになぜ「オリンピック中止」なんだろう。

それはそれ、これはこれじゃないんだろうか。
 

というか、

例えば観客の上限(上限1万人)なんかは

オリンピックだけの特例ではなくて

他のイベントにも適用されるから、

「オリンピックだけが差別的に優遇されるのが納得いかないなら」

というさっきの私の仮説は、

まるっきり的から外れてるのかもしれない。

 

■NHK NEWS 

イベント開催制限 解除後も1万人上限の経過措置

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210616/1000065814.html

 

でも、だとしたら、

私にはますます意図や目的が分からない。

 

文化系イベントはよくてオリンピックだけ許せない理由は、

イベント(やライブ)はだいたい単発だけど

オリンピックは近隣で複数大会同時開催だからなのだろうか。

だったら「無観客にしろ」じゃダメなのかな。

それとも、

無観客だとしても

海外から選手や関係者を受け入れることに反対なのかな。

でも、

海外からの入国の影響は小さくて、

国内の人手増の影響が大きいって話もあるけど、

そこんところはどういう考えなんだろう。

 

■日本経済新聞

「五輪会場外の人出抑制を」 東大研究チームが試算

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA177480X10C21A6000000/

 

 

このへんの話をどう考えているかは、

彼らの主張からはあまり見えてこない。

あんなに一生懸命文化施設の立場を訴えて、

感情的にならず理論的に、真摯に活動していた団体さえも、

オリンピックに対してはこんな感じなのか・・・と、

私はちょっと、ショックであった。

 

結局、世の中を動かしているのは

理屈より感情論ってことなのかな。

危機的状況だからこそ、

冷静に、頭使って、理論的にこなしていきたいものだけど、

なかなか難しいっていうのが現実なのね。


渦中にあったライブ界隈の状況が

少しずつ上向き始めて、

世の中ちょっとずつ前に進み始めたなーって思ってたけど、

そうでもないのかね。

 

なーんて悲観的になりすぎるのも良くないけどね。

進んでいることもあるのは、事実だから。

 

 

 

とにかく私は、

理由や根拠が曖昧なまま他者を非難する人が

溢れる世の中は嫌なんだ。

特に、

今までそうされてきて辛い思いをしてきた人たちが

似たようなことをしているのは、

見ていてちょっとショックがデカい。

大袈裟に言うと、裏切りを感じてしまう。

自分達には酷い扱いしたくせにという気持ちは分かるけど、

だから自分も他人を攻撃していいという理由にはしないでほしい。

 

そういうつもりはなくても、

そう見えないように、本当はしてほしい。

 

攻撃じゃなくて、議論にしてほしい。

 

だって、「攻撃だ」と受け取られたら、

その仕打ちはいずれ、返ってきちゃうと思うのよ。

また、音楽がー、ライブがーって言われるの、

私もうやだわ。

 

 

私だって、思ったさ。

音楽ライブがまだまだ冷遇されていた時期に、

野球やサッカーでは観客が声援をあげていて、

いいなーって。

 

ずるいなーって、正直言って思ったよ。

 

でも、それを叫んで貶め合うより、

早く音楽ライブもそうならないかなって思う方が

希望が持てたから。

スポーツ界での実績が早く文化系イベントでも取り入れられないかなぁと、

そう思いながらその日を待つ方が、

結局は気が楽だったから。

 

本当はみんなもそうなんじゃないのかな。

違うのかな。

 

 

 

私は、基本的にはオリンピックには賛成です。

この日に懸けてきた選手の雄姿やドラマを

楽しみにもしています。

でも、

もちろん無条件賛成ではありません。

 

先ほど書いた、

海外からの選手や関係者の受け入れによる影響は小さいという話は

どれぐらい信憑性があるものなのか。

医師・看護師が多数必要とかで医療への負担が心配されているけど、

無観客開催にしたらその話は変わるのか。

コロナ禍における日本での国際試合の成功例も多数あるけど、

それとオリンピックを比較した時の違いは何なのか。

その違いに対して、打てる対策はあるのかないのか。

 

まずはそういうことを、ちゃんと知りたい。

話はそれからだと思う。

それもハッキリしていないのに、

賛成とか反対とか、本当の意味では言えない。

でも、

今まで知りえている情報だけで言うと、

決して無謀な話じゃないとは感じている。

議論もそれなりに繰り返されていると思う。

それが十分かどうかは分からないけど、

「中止しかない」とも思えない。

状況次第で無観客開催の可能性も残しているあたりなんて、特に。

だから賛成。

だから実施への道を模索して欲しい。

模索して、検討・検証して、

それでもダメだというなら納得できる。

何としてもやるべきとは、さらさら思っていない。

 

だから、賛成です。

 

中止か、実施か、その結果よりも、

そこに辿り着くためにどういう検討と議論がされたのか、

私にとってはそれが一番重要。

政治家や組織委員会だけでなく、世論もそう。

むしろそっちが重要。

気持ちを落ち着けてくれるのは、そっち。

私はね。

 

 

かつて粗末に扱われてきた音楽やライブの文化も

今では状況が改善されてきたのと同じように、

オリンピックを取り巻く状況も、

少しでも良くなるといいなと思います。

あと1ヶ月しかないけどね。

1ヶ月ある、とも言えるけど。

 

それでも、少しでも、

良くなるといいなぁと、思います。

日記 
 |  Blog Top ≫