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自己満足系気まぐれ更新日記

2019/12/21   最初で最後の戦う Phoenix

昨日は、高橋大輔のシングル選手としての

最後のショートプログラムが披露される

全日本選手権。

 

これが選手・高橋大輔最後の

シングル・ショートプログラム・・・!!

という緊張感と、

Fall Out Boy の「The Phoenix」にのせたこの演技内容が

とにかく痺れるほどカッコイイ!!

その完成形、見るの楽しみ!!

という期待感とで、

ワクワクとソワソワ最高潮のまま録画再生。

 

 

演技の結果、出来栄えは

ジャンプのミスが大きく目立ったし、

後半のステップやスピンは

体力的にキツそうな印象だったしで

競技成果としては決して良いとは言えなかった。

悔しかっただろうな、とも思ったし、

残念だったね・・・とも思った。

そう思ったのに、

そのあと何度も何度も繰り返し見てしまった。

それはそれは、引きつけられて見てしまった。

 

良かった。

 

 

私は「フィギュアが好き」というより

「競技フィギュアが好き」なタイプで、

選手が演技にかける思いが

緊張感と気迫になって表れてる、

あの競技プログラムを見るのがたまらなく好き。

そこに、

観客を引きつけるような

「魅せる」表現力が加わっていれば

そりゃぁもう最高、って感じなので

だからこそ高橋大輔のスケートは大好きなんだけど、

その中でも、やっぱりこれ。

 

 

闘う姿の美しさ。

 

 

本当にこれが際立った演技だったし、

競技スケートの醍醐味は、

これだと私は思うのよね。

 

 

競技成果としてはいい結果じゃなかったと言っておいて

それと矛盾するところもあるのだけど、

競技プログラムだからこそ見られる

「闘う姿」の美しさが、

あの演技にはぎっしり詰まってて、

私はそこに

本当に胸が熱くなるほど魅せられてしまった。

必死で闘う高橋はカッコよくて、

その姿に目頭が熱くなるような演技だったな。

 

 

最初はね、

「The Phoenix」のイメージのとおり、

無敵のカッコよさを見せつける演技なんか想像しちゃって、

その理想にどこまで近づけるかが見ものだわ!!

手に汗握る~!!

なんて思いながら見始めだけど、

なんかさ、違うわ。

そうじゃなかったわ。

あたしはそこんとこ間違ってたわと、

何度も見たあと、何度も思った。

 

そりゃあね、1回目見てみて

「あぁん!ジャンプ決まらなかった!うぅぅ!」

って思ったし、

スタミナ的にキツそうな後半のステップやスピンは

キレッキレで視線奪われまくり、みたいなやつじゃなくて

「頑張れ・・・!」って拳握るような感じでさ。

そこに「あぁぁぁーーっ!」とか思ったんだけど、

でも、

そこにこそ一番、あの演技の、

感極まる部分はあったよね。

何度も繰り返し見てしまうような、

魂みたいなものがさ。

 

頑張る姿がカッコイイ、とか

そんな生ぬるいやつじゃなくて、

倒れても、倒れても、そのたびサッと立ち上がり、

BGM の感情を途切れさせることなく

再びその曲に演技を乗せていく流れは、

さすが、ここまでのキャリアを築いた高橋だな

って感じだったし、

曲の情を余さず捉える高橋らしさが凄く出てたし。

そして、

そのジャンプの失敗が続いたあとに待ち構える、

いざ高橋大輔の真骨頂、

と言わんばかりのステップの見せ場。

ここで来るのかこの見せ場が・・・!

行け・・・!頑張れ・・・!頼む、やりきってくれ・・・!

って、

見てるこちらが思っちゃうような場所に位置するここで、

何としてでも力と情熱を注ぎこんでやろうという意志が

目に見えるように伝わってくるアレ。

あの、

食らいつくようなステップとスピンよ。

これには本当に、

胸を打たれる思いがしたわ。

 

這いつくばってでも、引きずってでも、

このプログラムを演じ切るんだっていう気迫は

まさに不死鳥、Phoenix だったし、

こんなに泥臭い Phoenix がいるなんてと、

むしろ本物を見た感じがしたね。


4年のブランク、

30歳超えてからの返り咲き。

そんな常識破りと言っていいほどの挑戦が、

生易しいものなはずないんだよ。

そこへきて、

高橋のこの演技って、どうよ。

颯爽と舞い戻って絶対的なものを見せつける、

そういうカッコよさだけが人を感動させるわけじゃないんだなという、

その説得力は凄まじかった。

凄まじかったし、キラキラしてた。

考えたら、

燃える炎を身にまとった火の鳥、Phoenix が、

そんな涼しい顔して舞うわけないわ。

何かを目指して戦いの場に身を投じるって

こういうことなのね、

自分の手で何かを勝ち取った人が見せる不死鳥の姿ってこうなのねと、

悟りと電撃が一気に訪れたみたいな感じになって

また私は呆れるほど感動してしまったわ。

もう、感動屋っぷりがちょっと恥ずかし。

 

 

でも一番嬉しかったのは、

終わった後に本人が暗い顔してなかったことだったな。

演技の出来は大事よ。

だからこそ悔しさだってあったと思うし、

その悔しさが隣り合わせだからこそ

競技プログラムの感動はある。

でも、だから、

それでも演技の後に笑えたということは、

凄く大きいことだと思うの。

 

完璧な演技、1度目の現役に迫る演技は

できないかもしれないという状況の中で、

現役復活を決めたその

高橋の腹の座った決意に、

私は一番感動した身だからさ。

やっぱりそこ、一番重要だった。

良かったなー、なんだか。

やっぱりいいもの見たな。

逃げずに闘う姿と、

その中でしかと自身の武器を振るおうとする姿勢は

涙が出そうな感動があるよ。

 

 

Put on your war paint

(戦いの準備をしろ)

 

この歌詞で始まる冒頭部分、

気迫通り越して殺気すら感じるここ、

凄かったね。

そこからの、

中盤の落ち着いたメロディに転じるここ。

 

The war is won(戦いに勝つ) 
Before it's begun(それが始まる前に)
Release the doves(鳩を放て) 
Surrender love(愛に満たされる)

 

この、内なる熱を溜め込むような滑りからの、

そこから再び盛り上がりを迎える、

叫ぶような、唸るようなこれ。

 

 

Hey young blood... !!

(なぁ若き血よ)

 

 

最高だったわ。

 

 

若き血に、その生き様を

とくと見せつけてくれるような The  Phoenix だったし、

曲と一体になるような高橋のスケートの、

その真髄を見るようなプログラムだったね。

大技以外のところにも、

随所に見どころがあってさ。

ダンサブルで、情熱的でさぁ。

 

あー!それがもう、

競技の場で見れないなんて!

儚い!

でも儚いからこその輝きなのねきっと!

わぁん!(感情がよく分からない涙)

 

 

でも、ここからいよいよ、

最後のフリーに飛び立つのね。

どんな結果になったとしても、

きっと良い結末になる気がするわ。

そんな予感をくれる演技だったな。

 

 

最後にこそまた、高橋自身が

笑顔でいられる結果になりますよう・・・!

 

 

 

引用:

洋楽トランス(歌詞和訳 + 英語勉強)

「"The Phoenix" 歌詞翻訳 Fall Out Boy」

http://yougaku-translation.com/?eid=9

 

mimuroid blog (当ブログ)

「Like a Phoenix」

http://www.mimuroid.com/blog/s/posts/archives/363

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