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自己満足系気まぐれ更新日記

2019/04/04   Twelve

少し前に、

・・・いや、嘘ついた。

だいぶ前に Twitter で教えていただいた「十二因縁」の話をもとに

「Twelve」の楽曲紹介文を更新。

 

■CELLULOID

http://www.mimuroid.com/pierrot/music/review.html?id=celluloid

 

要は、「Twelve」の「12」は「十二因縁」の「12」では?

というこの仮説、

宗教学的なものが好きな私には大変興味深い。

「十二因縁」というのは仏教用語で、

おまけに「輪廻」ってキーワードまで。

輪廻っつったら、あーた。ねぇ?
 

サイトで紹介する以上、

自分でもちょっとは調べてからにしないとなー、

なんて思ったら、

何故か妙なところにハマってしまって理解が進まず。

そうこうしているうちに仕事はトラブるし、

メンタル落ち込み気味になるしで、

気付いたら話聞いてから 2か月以上経ってもーた。

あはは・・・。

 

ってか、あの仕事 2か月もやってたのか。

忙しすぎて、今振り返ってもあんま記憶ねーな。

 

さて、そんな脱線は置いといて。

 

先ほどのページにはかなりざっくり端折って書いたけど、

ホントはもう少し難しいというか、もうちょっと深い。

 

付け焼刃の知識で語らせてもらうと、

そもそも仏教の考え方では、

この世は悩みや苦しみに満ちているもの。

なので、

「この世の悩み、苦しみはいかにして生まれるのか」とか、

「そこから解放されるにはどうすればよいか」とか、

仏教にはとにかく

そういった方向の教えが多い。

 

「煩悩」とか「悟り」とかもそうですね。

こう、あれこれ考えてるようじゃ、

魂は平穏じゃぁないんですって。

 

それから、

この世、つまり生まれてから死ぬまでの間というものは

魂の輪廻転生からしてみればほんの少しの間に過ぎない、

という考え方も、

仏教にはベースとしてある。

なので、

苦悩からの解放っていうのは、

何も、この世に生きてる間の話に限ったものじゃないのよね。

 

と、話は多少回り道な感じになりましたが、

以上を踏まえまして・・・

 

改めて「十二因縁」とは何ぞや、というと、

この世に生まれて死ぬまでの間に、

苦悩はどんな順番で生じてどう変わっていくのか?

というのを、

12 の工程に分けて説明したもの。

この 12 の工程がどんなものかを語ると長くなるので割愛しますが、

大事なのは、

この 12個にはそれぞれ因果関係がしっかりあること。

 

「耳が聞こえ、言葉を理解できるようになったから」

  ↓

「社内での自分の悪口が聞こえてきて」

  ↓

「嫌な気分になり」

  ↓

「怒りを覚え」

  ↓

「会社に行くと人当たりが悪くなり」

  ↓

「そんな自分も仕事も嫌になった」

 

みたいな感じ。

 

と、いうことは。

「そんな自分も仕事も嫌になった」を解決するためには、

なんでそうなったの?を、逆順に辿っていけば、

根本にたどり着くね、

それを消すことを考えればいいよね、

となる。

 

この場合だと、

耳が聞こえなきゃいいし言葉なんて分かんなきゃいい、

ってことになるね。

そう言うとなんか極端な話だけど。笑

 

これが適切な説明かどうかはまぁアレなんだけど、

そうやって、

苦悩の根源とも言えるモノを消滅させると

魂は苦悩そのものから解き放たれる。

それってつまり、結局どういうことかというと、

ズバリ、輪廻から解放されるということになるらしい。

 

「輪廻」って、解放されるべきもんなのかーい。

死んでも次の人生があっていいねぇ、とか、

お気楽なこと言ってる場合じゃないらしいよ。

 

そもそもよ。

この世は苦行、なのだから、

輪廻で何度も生まれ変わるってことは、

何度も苦行を経験する、ってことになる。

それに、

「因果応報」といって、

前世の行いが次の生に影響するという考え方も仏教にはあるので、

悩みや苦しみはずーっと繋がっていってしまうもの、

ともいう言い方もできちゃう。

 

言い方を変えると、

輪廻から解脱することが、

苦悩からの解放だと。

こういうわけですね。
 

なんというかまぁ、理屈っぽい話ではあるんだけど、

 

ここで皆さん、お気づきかしら。

お気づきですかね。

「輪廻からの解脱」つったらこれ。

 

「鬼と桜」の「輪廻を終えた魂には」

 

ホラきた!

「Twelve」の次の曲にしてこの歌詞の繋がり!!

キリト・イズム、きたーーー!!

 

 

いやー、長いねこの解釈!!

 

 

ついでにもうひとつ。

輪廻ってのは平たく言えば生まれ変わり。

ハイ。そうなるとまた、ありますね。

前曲「脳内モルヒネ」の

「もしまた生まれ変われるなら」

 

また繋がってるーーー!!

 

ここまで来たら、

「Twelve」自体の歌詞にも

十二因縁や輪廻との繋がりを見出したかったが、

残念ながら

今の私の頭ではここが限界でした。

チーン。

 

 

でもこれ、ちょっと面白いな。

あとでもっとちゃんと、考察してみたい。

「Twelve」の前後だけじゃなくて、

CELLULOID というアルバム全体に関してね。

 

 

ちなみに、

この作品がリリースされた頃の

SHOXX のキリトインタビューによれば、

「歌詞は一度別れた人とまた出会う内容ですが、

なぜ『Twelve』(12回)なのかは

『脳内モルヒネ』の続編ってことで

考えれば分かると思います。」

だそう。

 

分かるかーーーーい!!

みんなキリトほど知能指数も知識もないんじゃー!!

 

そんなキリトが残した伏線、

約20年の時を経て

回収するとは思わなかったよ。(少しだけど。)

いやいや、

いまだに楽しませてくれるねぇ、PIERROT ちゃん。

 

 

「十二因縁」については、

以下のサイトなどを参考にしました。

「十二縁起」とも、言うらしいよ。

 

 

■出世観音(養老山立國寺)
悟りへの道「十二因縁」
http://shusse-kannon.life.coocan.jp/budda/budda5.htm

■常瀧寺
十二縁起〔十二因縁〕について
http://jyoryuzi.aki.gs/jyoryuzi20/hodou/jyuniinnen.html

■法楽寺
Paṭiccasamuppāda [縁起(十二縁起とは何か)]
http://www.horakuji.com/BuddhaSasana/Theravada/paritta/Paticcasamuppada.htm

 

■仏道入門【原始仏教】

十二縁起

https://sites.google.com/site/butsudonyumon/home/3

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