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PIERROTってこんなバンド。

PIERROT をざっくり知りたいあなたへ。

基本情報

キリト(Vo)・アイジ(Gt)・潤(Gt)・TAKEO(Dr)・KOHTA(Ba) の5人から成る V系バンド。
ファンの呼称は「ピエラー」。
1995年結成、V系ブーム全盛の 1998年にメジャーデビュー。
デビュー時期が近いのは DIR EN GREY とか。
V系ブームが下火になった2000年代も日武や玉アリをホームグラウンドにするぐらいの動員があったが、
2006年に突如解散、その後、2014年、2017年に突然の一時的再結成。
その後の予定は PIERROT のみぞ知る。

リーダーはボーカルのキリト。
この人のカリスマ性と、この人が考えるいろんなアイデアや仕掛けが、
PIERROT を PIERROT たらしめている。
少々破天荒でおイタなところもあるキリトのおかげで、全盛期はちょいと目立った存在だったりも。

ライブや作品に何かとストーリー性やコンセプトがあるのが特徴。
そこは抜きにして曲だけを楽しんでもいいっちゃいいが、
フグ鍋でフグ食べて雑炊食べない的な感じになるので、なんとなくでも意識を向けてみるのがおススメ。

メンバー編成は、ギター担当メンバーが2名いる「ツインギター」と呼ばれる編成。
ギター担当の潤が使う、シンセサイザーのギター版「ギターシンセ」がサウンドの大きな特徴。
これ、打ち込みじゃなくて生演奏なの!?そもそも何の楽器よ??
みたいな音が普通にライブで聞こえてくる。
ギターシンセをライブで常用するバンドは今でも珍しいが、
PIERROT デビュー当時は更にレア。
ギターシンセという楽器の性能や安定性がそれほど高くはない時代だったので
ライブで使う楽器としてはまだまだという感じだったらしい。
ドラムの TAKEO が使うエレキパッドからもまた、
おおよそドラムセットから出ているとは思えない音がするので、
全体的に音色豊か。
ツインギターの2人が同じフレーズを弾くことがほとんどないということもあり、
全体的にライブでも音が厚い。
私の PIERROT の第一印象は「ライブなのに音の充実感すげー!」だった。

少々変わったリズム編成の曲がちょいちょいちょい見られ、
特に初期の楽曲はよく「変態リズム」と言われた。
加えて作品ごとの世界観やストーリー性が独特。
後期になるに従って変態リズムも独特な世界観もなりを潜めていくが、
それでもやっぱり PIERROT の特徴といえば、このあたりのキーワードがホット。

作詞はすべてキリトが担当。
作曲は、キリト、アイジ潤の3名。
割合的にはキリトとアイジの作曲がメインで、
代表曲もだいたいはこの2人のどちらかの作曲による。
ちょっと変わってたり不穏な雰囲気があったりして、PIERROT らしさが濃く出た曲が多いのがキリト。
比較的王道路線で、洗練されたメロディラインやセンスの良さが見える曲が多いのがアイジ。
そこに、PIERROT 曲の中では珍しめ、新しめのキラリと光る曲をスパイス的に入れてくるのが潤。
これが PIERROT の黄金率。

ライブをバンドの活動のメインにしており、
解散直前まで、さいたまスーパーアリーナ 2days 開催を可能にする動員力を誇る。
会場全体が、曲に合わせて一斉に同じ動きをする「振り」が、
なんといっても PIERROT ライブの特徴。
知らないで見ると、何が始まったのかと驚きおののく光景。
そんなライブの盛り上がりは業界内でも有名だったほど、PIERROT は生粋のライブバンド。
2days・3days ライブでは各日セットリストも演出もガラリと変えてくるほどで、
その熱の入れ方には目をみはるものがある。
でも、
メンバーそれぞれキャラが立っていて内輪ネタもどっさり、
かなり笑わせてくれるバンドでもあるので、なかなかハマりがいがあると思う。

活動スタイル・ライブ

前述のとおり、PIERROT の活動スタイルのメインはライブ。
インディーズ時代から何よりもライブを大事にしてきたバンドで、
毎年ツアー1〜2本、30公演程度は当たり前。
もっとやってた年もある。

ストーリ性や世界観構築を重視したステージづくりが特徴で、
ライブ前の告知を含め、それを意識した演出になっていることが多い。
ツアーの度にライブの雰囲気が結構変わったりするので、
新作が出ると、ライブでの仕上がりを想像するのがピエラー的楽しみ。

演奏とMCのバランスが良く、全体的にテンポ感ある構成。
メンバーもアクション多め。ステージあちこちよく動き回る。
全体的に演出上手で見ていて飽きないし、
「楽しむ」以上に「引き込まれる」のほうが、表現としてハマっているのが PIERROT のライブ。
その非日常感がクセになる。
インディーズ時代からの定番曲を多く演奏するのが特徴で、
後期になっても、単発ライブのセットリストの3割くらいがインディーズ曲。

PIERROT ライブ最大の名物は「振り」。
ボーカルのキリトが曲に合わせてやる振りを観客みんなが真似する様は、よく「一体感がすごい」などと評されるが、
実際はそんな生易しいもんではない。
一言で言えば「宗教」。
何千人もの振りが一糸乱れぬ揃いっぷりを見せる様は、
良く言えば「圧巻」、直感的には「気持ち悪い」以外に言い様がない。
が、この気持ち悪さが楽しくて仕方ない。
そうなったらもうピエラー。
キリトに煽られれば、みんな一斉に叫ぶ、頭振る、
曲によっては掛け声、そして振り。
ピエラーっていうのは、こんなふうによく調教された人たちを言う。

もう一つのライブ名物はキリト MC。
煽りも上手いが笑いを取るのも上手い。
コンパクトに喋ってコンスタントに笑いを取る。
基本は煽りメインの MC で、観客に向かって「キチガイども!狂ってるか!もっと狂っちまえ!」とか言うくせに、
ちょいちょいぶっこんでくるユーモアがなかなか冴えていてかなりの落差。
しかも喋り方とか滑舌の悪さのせいで、
本人が意図していないであろう可愛さまでプラスされているので、
見ている側は煽られて「うぉぉぉぉーーー(思いっきりヘドバン)」とかやったあとに
「キリトなにそれウケる!ってか可愛い!天然かよ!」とかなったりして結構忙しい。

ちなみに煽りの常套句「キチガイ」は放送禁止用語のためピー音処理されるのがお約束なので、
ピエラー的には「キチガイ」より「キ●ガイ」とかのほうが馴染み深い。
他にも、ライブ定番曲の「Haken Kreuz」は、曲名そのものがピー音、歌詞にもピー音。
PIERROT のライブにピー音は欠かせない。

とにもかくにも、ライブあっての PIERROT。
日々のあれこれを忘れてのめり込めるライブの楽しさ、プライスレス。
PIERROT を好きになったきっかけはライブを見て、というパターンは非常に多く、
ライブでがっちりハートを掴むのが PIERROT スタイル。

作品づくり・作風

音楽に関しては非常に真面目。
特に、PIERROT 現役当時はメンバー全員ほとんどお酒を飲まないという珍しいバンドだったので、
練習後やステージ後は、みんなでご飯を食べながら反省会が定番だったとか。
先人がまだやっていないことを必死で模索したというだけあって、
音作りには結構時間をかけてきた模様。
オリジナリティや世界観構築には、確かなこだわりを感じる。
独特の雰囲気、独特の世界観。
これ、よく言ってたし言われてた。

そのへんは歌詞による所もでかい。
多少現実離れした物語の主人公的な目線で書かれた私小説風な歌詞が、
長らく作詞家キリトの得意技だった。
「千年先には素晴らしい理想の世界で」とか。
「愚かな人々が争ってあの糸を目指す 」とか。
「禁区を超えた俺の体が形を変えて生まれ変わる」とか。
「もう少し演じていれは君の願いも上辺だけなら叶えてあげられた」とか。
って、
最後のはむしろ現実的か。
でもまあこんな叙情的な作風が、
ピエラー的には秀逸だと褒め讃えたいポイントである。

演奏面の特徴としては、初期の楽曲に多い「変態リズム」。
例えば「自殺の理由」なんかは 3拍子 → 4拍子 → 3拍子 → ・・・ の変拍子。
その他はなんだかんだで 2・4・8ビートではあるが、
ドラマー TAKEO の加入前、打ち込みでリズムパターンを作っていた時代に
「これは人が叩くのに向かない」と言われてしまったエピソードがあるくらい
ドラムワーク的には叩きにくいリズムパターンらしい。

ギターに関して言えば、
潤のギターシンセから出るギターらしからぬ音色もそうだが、
ツインギターの2人が同じフレーズを弾くことがほとんどないというのも特徴のひとつ。
ど素人の私はそれが珍しいことなのかどうかよく分かってないが、
何回か見かけた評価なので、多分珍しいんだと思う。(適当)
ギタリストに言わせると、
アイジパートだけ弾いたり潤パートだけ弾いたりすると不完全燃焼感が強くて、
PIERROT のギターは 2つで1つなんだなーって思うのだそうだ。

デビュー後、多少作風の変化を見せつつも、相変わらず PIERROT ワールドは全開。
曲ごとに違った世界観で展開されていたインディーズ作品に比べ、
メジャー後は、その1曲1曲が連なってひとつのストーリーを成していくような作品構成が
PIERROT の特徴になっていく。

例えば、アドルフ・ヒトラー目線で書かれた「Adolf」や、
ドラキュラが主人公の、その名も「ドラキュラ」、
カルト宗教主宰者の心理がテーマになっている「青い空の下・・・」などなど、
曲によっては脚本のように設定だっているが、
曲同士にあまり関連がないのが初期のインディーズ曲。
対して、
「Newborn Baby」で「突然変異だけが未来を変えていくのさ」と歌ったあとにリリースされた作品は、
その突然変異で生まれた怪物「CREATURE」によるストーリー、
生まれた後の怪物の苦悩日々が歌われる各曲が詰まっているのが、2nd アルバム「PRIVATE ENEMY」、みたいに、
作品ひとつで完結するというより、次の作品との繋がりが多いのがインディーズ後期〜メジャーデビュー後の曲。

どちらにしても、何かとコンセプトやストーリーやその伏線がとつきまとう PIERROT 作品は、
ハマり性の人にはたまらんほどにうってつけ。
多感な思春期の若者のハートも鷲掴み。
新曲やライブのテーマが発表されればそこにはどんな意味があるのかと勘ぐり、
そのくせライブ行ったら、それはそっちのけでとりあえず暴れ回り、
忘れた頃に、雑誌のインタビューあたりでキリトの種明かしを見て、
そーゆー事かよキリト天才うひょー!
みたいなのを繰り返すのがピエラーの生き方。

ひたすら鬱々しかったり絶望感にまみれていたりというだけの作風は個人的にあまり好きではないが、
PIERROT の場合、たまにそんなのがあったとしても、最後には希望ある展開に帰結したりして、
総じて、次は何が始まるんだ!?とワクワクさせてくれる所がいい所。
センスの良い中二病。

このあたりのアイデアは、ほとんどその全てがキリトの頭脳から発信される。
この人はミュージシャンとしての才能はもとより、
プロデューサーとしての才能が優れているのだと思う。

オフステージ

トークやラジオ、オフショットなど、オフステージでは基本的に雰囲気ゆるくておふざけ多め。
特にキリト。
主に、キリトのボケやメンバーいじりに対して、潤バカ笑い、もしくはツッコむ→返り討ちに合う
の流れがよくあるパターン。
そう書くと関西チックなドタバタ系にも見えるが、
実際のキリトはテンション低めのシュールなボケ。
反対に、潤のリアクションは破壊力ある爆発的な笑い声と王道のガヤ系ツッコミ。
バランスの良さ含め、役割がだいぶ出来上がっている。
内輪ネタも多い。
真面目に喋っていたかと思うとこんな感じのを突然入れてきたりするので、
オフでは毎回わりと笑わせてくれる。
特にラジオ(レギュラー)はやりたい放題で笑いが絶えない。
基本的にメンバー同士、プライベートでも付き合いがあるくらい仲が良いので、
そんなメンバーだからこその成せる技、チームプレイ、だと思う。
少なくとも解散前までは。爆

でも、人見知りなメンバーが多いので、
自身のレギュラー番組ではあんなにうるさいのに、
ゲストで出ると人が変わったように大人しい。笑

キリトがよくメンバーをいじるせいもあるが、
ピエラーの目から見ても、メンバーそれぞれツッコミどころが満載で、いじりがい、けなしがいがある。
なので、大概のピエラーはメンバーの悪口を言われても怒らないどころか
「そうなんだよねw ほんとそれw」みたいに、なんか嬉しそうなのがピエラーあるある。
「アイジはバカ」は、アイジャー語では「そんなアイジが好き」だし、
「潤はデブ」は、ジャー語で「そんな潤が好き」の意味。
タカーの「TAKEOオッサン」も、コーターの「馬」も、愛情表現でしかない。
キリター語は「暴君」も「イタイ」も「偉そうなのにかまってちゃん」も、
「そんなキリト放っておけないぞコノヤロー」に翻訳可能な高等言語。
もちろん、ピエラー全員が全員そうではないし、
シンプルに「カッコイイ」とか「可愛い」とかも言うのだが、
ピエラーの世界では、褒め言葉と悪口の両刀を使いこなす人の方が圧倒的に多い。

そんな PIERROT を愛するピエラー。

そんなこんなで、一度掴んだ客は離さない的なズブズブの蟻地獄が PIERROT ワールド。
新規ファンが大きく増えないかわりに、固定ファンもなかなか離れない。
ベテランピエラーになって、
あーはいはい今度は何?新曲?ツアー?
みたいなテンションまで落ち着いてきても、
結局ライブには足を運んじゃうのがピエラーの性。
キリトに踊らされてなんぼ、踊ってなんぼ。
まーたよく分かんないこと始めたなコノヤロとか悪態をつきながら、
何だかんだで動向は追ってたりする。
まったくもうしょうがないなとか言いつつ、
結局楽しんでたり、世話焼きオバサン的に振舞ってみたり。
ピエラーには素直じゃない人が多い。

ピエラーとして大人になるということは、
キリトの言うことに振り回されなくなることを言うのではない。
振り回されているふりをするのも含め、
どう振り回されたら楽しめるかが板についてくるのが、正しいピエラーの歳の取り方である。



ここから先、各時代の PIERROT について書こうと思ったら
どえらい長文になってしまったので、別コンテンツとして区切ってみた。
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