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なんちゃって昔ネット用語集

SNSなんてなかった昔のネット界隈は、今と違った文化がいろいろあったよねー。
ここみたいなファンサイトもごろごろしてたし。
今や本業がWeb系システム開発屋さんとなった私にとっては、職業的な意味でも興味深い。
今も使われている言葉もちらほらあるのと、多少主観的な解釈が含まれているのはご愛嬌で。
ネットサーフィン【ねっとさーふぃん】
大した目的なく、インターネットのサイトを転々と閲覧してまわること。
検索サイトで適当な用語を検索してみたり、リンクをたどって知らないサイトに行きついてみたり。
昔は私設ファンサイトにたどり着くルートの多くはこれだった。
ネチケット【ねちけっと】
インターネット上のマナーやエチケットのこと。
ネットマナーとも。
昔のインターネットは今ほど万人にとって身近な存在ではなく、SNSなんてものもなかったので、
ネット上では、顔も知らない人とコミュニケーションを取ることの方が多かった。
そして、ネット初心者も多かった。
それゆえ、トラブルが発生したり、なんとなく不快感を持ったり持たれたり、なんてことはわりとありがちで、
こういう言葉が結構声高に叫ばれたものです。
私設サイトのトップページには、
「ネチケットを守ってご利用ください」「ネチケット守れない方お断り」なんていう文言も良く見かけたし。
ただ、人によって「ネチケット」の捉え方や範囲が違っていて、
それが元で結局トラブルやギスギス感を生んじゃうこともあった。笑
毒吐きネットマナー【どくはきねっとまなー】
当時、「ネチケットって何?」という人にすすめるページとして人気だったサイト。
あの時代に私設サイトめぐりやサイト運営をしていた人なら、知らない人はいないと思う。
サイトを運営する側(管理人)にとって言いにくいけどあるあるな内容が多く含まれていたため
言いか悪いかは別として、トップページにここへのリンクを貼る管理人は結構いた。
正しいネットマナーを語るサイトではなく、サイト管理人の本音を綴ったサイトなので、
時には「それって管理人のわがままなんじゃ・・・」と思えるものまであるような、結構偏った内容。
サイト管理人もそれを掲げて運営していたにも関わらず、
あたかもこの内容がネットマナーそのものだと言わんばかりの注意書きを堂々と掲げているサイトも時々たまに。
その辺は、
自分のサイトは自分の城!ここでは私がルールです!
っていう考えがなんとなーくまかり通らないでもない空気があった、あの時代の象徴って感じもする。

今はもうなくなっていますが、こんなアーカイブ的サイトで当時の内容を見ることができます。懐かしい。
BBS、掲示板【びーびーえす、けいじばん】
サイトを訪れた人がコメントを書くためのシステム。
「掲示板」という言葉は今でも2ちゃんねる等で使われているが、「BBS」という言葉はほとんど聞かなくなった。
「BBS」は「Bulletin Board System」の略だが、単語としての意味を分かっている人は少ない。

私設ファンサイトには、どんなにコンテンツが少ないサイトでも、必ずと言っていいほどこれがあった。
というより、たいていの私設サイトの主な目的の一つが、このシステムを使ったファン同士のコミュニケーションだったりする。
気に入ったサイトがあるとここに書き込みをして、
管理人からの返信(レス)を楽しみにしていたものです。
管理人以外の常連さんともここで会話して友達になったり。

直接意見をやりとりする場なので、多くの人が訪れるサイトではトラブルもよく起きる場所。
その辺は、今でいうブログやツイッターの炎上と同じ。
カキコ【かきこ】
掲示板、BBS にコメントを書き込むこと。
「始めましての方も大歓迎。お気軽にカキコしてください。」なんていう文言が
掲示板によく添えられがち。
日記【にっき】
掲示板と並んで、どの私設サイトにも大概は存在していたコンテンツ。
今は「ブログ」ですね。
ブログが登場してきたときは、日記とどう違うんじゃぁぁぁ!と思った記憶がある。
日記はブログも含めた広い意味でのコンテンツで、ブログはサービスの名称よね。と、今は理解。
ハンドルネーム【はんどるねーむ】
Web上で使う名前。略して「H.N.」とも表記する。
V系サイトに出入りする人のハンドルネームは、こってりした漢字表記やメルヘンな響きのものが多くて特徴的だった。
常連【じょうれん】
そのサイトの掲示板によく書き込みをしている人。
常連さんは、たいがいそのサイトの管理人とお友達。
気に入ったサイトにコマメに「カキコ」して常連扱いされるようになると嬉しい。
ゲストブック【げすとぶっく】
サイトを訪れた人が任意で名前やメールアドレスなどを書き残すための仕組み。
結婚式や博物館などで見られるそれと、存在意義は変わらない。
略して「ゲスブ」とも言う。
すごい響き。
ここを見るとサイトの常連さんが分かる。
たいがいのゲストブックはサイトURLも書き残せるようになっていたので、リンク集としても有用だった。
これは今や、頑張って探しても見つからないほどの希少さ。
荒し【あらし】
サイトの掲示板に、誹謗中傷やサイトの趣旨と全く関係ないことなどを書きこんで、場を乱す人のこと。
言うまでもなく、はた迷惑な存在。
これに苦しめられた過去を持つサイトでは、
サイトのトップページの注意書きがどんどん細かく厳しくなっていったりする。笑
web拍手【うぇぶはくしゅ】
ボタンをポチっとするだけで、サイトを応援する意を送信できるお手軽ツール。
サイトは気に入ったけど掲示板にコメントを書き込む勇気はない、というシャイな人向け。
Facebook で言う「いいね」にあたる。
2017年現在、調べたらまだ存在していた。なつかしー! →web拍手公式サイト
リンクフリー【りんくふりー】
そのサイトへのリンクを貼るときに、報告や承認は不要ですよ、という宣言。
今の感覚からすると、報告や承認なんて普通いらないだろと思うかもしれないが、
昔はそうでもなかった。
無断でリンクを貼るのはマナー違反、みたいな風潮がなんとなくあって、
むしろリンクフリーではないサイトの方が多かったんじゃないか、ってぐらい。
私設サイトのトップページには、
「このサイトはリンクフリーではありません。リンクを貼って下さったら報告をお願いします。」
ってな注意書きがよく見られた。
あとは、サイトを見てくれる人とコミュニケーションしたい管理人にとっては、その絶好の機会を失うことになるので
ムキー!!ってな心境だったんだと思う。
同盟【どうめい】
サイトの趣旨やコンセプトを示すための手段のひとつ。
同盟には主催者(管理人)がいて、同盟の内容が書かれた専用ページとバナーの配布があるのが一般的。
同盟の参加者は、そのページへのリンクを自身のサイトに貼ることで、
その同盟の内容に賛同していることをサイトの訪問者に知らせることができる。

同盟の内容は様々で、「○○サイト」「○○系サイト」といった王道系のものから、
「○○大好き同盟」「管理人は○○な人」など、サイトではなく管理人の特徴を示すものまで色々。
多くの同盟サイトでは名簿が公開されていたので、趣旨を同じくするサイトのリンク集としても便利だった。
Webリング【うぇぶりんぐ】
サイトの趣旨やコンセプトを示すための手段という点で「同盟」に似ているが、
同盟はわりと「勝手に参加してくださいどうぞ」というスタンスのものが多いのに対し、
Webリングの方は、サイトとサイトをつなげるという意味合い、仕組みがある。
Webリングに登録しているサイトにはバナーに似たコントローラーのようなものを貼るのがルール。
これを使うと、Webリングに登録しているサイトのリストの、次のサイト、前のサイト、ランダムな番号のサイトにジャンプできる。
なので、似た趣旨のサイトを次々と見ていくのに最適。
ネットサーフィンにはもってこいのシステム。
サイトを廃止したのにWebリングから退会しないと、リンク切れが発生して輪が途切れてしまったりすることもよくあった。
ロムる【ろむる】
サイトを閲覧するだけで何もしない(掲示板に書き込みしない)こと。
「ロムる」の「ロム」は「ROM(=Read Only Menber)」。
今じゃこんなの当たり前だと思うが、
掲示板でのコミュニケーションが活発だったあの時代はその辺の感覚はちょっとだけ違っていて、わざわざこのような呼び名があった。
訪問者の反応が欲しくてたまらない管理人さんは特に、ロムる人そうでない人は意識して区別していたり。
ちなみに、ロムってばっかりの人は「ロムラー」などと呼ばれる。
ロム禁【ろむきん】
ロム禁止のこと。
つまり、サイトを訪れたなら掲示板に何か書け、というサイト方針。
個人的には傲慢極まりないと思うので、こういうことを声高らかに言うサイト管理人とはあまり友達になりたくない。
昔は自分のサイト内では自分ルールがまかり通るという考えの管理人もそれなりにいたので、
こういう言葉も出回ったのよね。
この考え方に対する意味で、あえて「ロムラーさん歓迎」なんて書いているサイトもあった。
今から考えると、ロムラー歓迎なんて当たり前だろって感じだけど、
それだけロム禁のサイトが鬱陶しい時代だったと言えなくもない。
キリ番【きりばん】
「100」「5000」「77777」など、サイト上のカウンターのキリのいい番号のこと。
サイトを訪れた際にそういう番号が表示されている状態を、「キリ番を踏む」と言う。
ちょっとしたイベントのような扱いをしているサイトが多い。
特に自作作品を公開しているようなサイトでは、
「キリ番踏んだ方は、リクエストに応じて絵を書いてプレゼントします」なんていう企画もポピュラー。
キリ番を踏んだ人の名前を記録しているサイトも多く、
「キリ番踏み逃げ禁止」(キリ番踏んだら報告が必須の意。)なんて文言もちらほら見られた。
○○に100の質問【○○にひゃくのしつもん】
サイト管理人の自己紹介ページにて人気だったコンテンツ。
質問を配布しているサイトから質問をコピーし、自分で答えてサイトに掲載する。
ひと昔前にブログ上で流行った「バトン」に似てる。誰からも渡されないけど。
今はなき「ねえさんたちに100の質問」というサイトが元祖らしく、
その後、全く別の作者によるこれの亜種、「○○に100の質問」が大量に出回ることになった。
時々質問の数が100じゃないものもあったけど。
ピエラー的には「ピエラー質疑応答」ってやつが有名。
どちらもこのサイトにあります。笑
相互リンク【そうごりんく】
私設サイトを持っている者同士が、自身のサイトのリンク集ページに互いのサイトへのリンクを貼り合うこと。
サイトのリンク集ページに自分のサイトへのリンクを載せてもらうことは、
サイトへのアクセス数を増やしたい管理人にとっては大事な宣伝活動だが、
一方的に「うちのサイトのリンク掲載してください」っていうのもの何なので、「相互リンクしてください」だと言いやすい。
リンクページに「相互リンク募集」「相互リンク歓迎」なんて書いてあるサイトもある。
でも、申し込まれると断りにくいというデメリットもあるので、
自身のサイトのリンク集ページに多少なりともこだわりがあるサイトでは、逆に相互リンクを受け付けていないことも。
バナー【ばなー】
サイトへのリンクを貼るときに使われる画像。
サイトの看板にあたる。
たいていのサイトにはこれがあり、サイトへのリンクを貼る場合にはこの画像を使うことが推奨される。
バナーのセンスがいいサイトは、サイトのセンスも良いことが多い。
同人サイト【どうじんさいと】
本来の「同人」という言葉の意味は、「趣味を同じくする人の集まり」。
なので、私設ファンサイトのほとんどは同人サイトと言っていいはずなのだが、
どういうわけだか、その中でも特に、同性愛をテーマに扱うサイトを指すことが多々ある。
特に、V系の私設ファンサイトの間にはそういう解釈が根付いていたような。
同人活動としてメジャーなものに、実在の人物やキャラクターを使った漫画や小説の創作(=二次創作)というものがあり、
その中でも、同性愛ものは少なくないが、
いつの間にか、その「同性愛をテーマにした創作物」の部分だけがひとり歩きしてしまった模様。
V系ファンの二次創作物に同性愛もの(主にメンバー同士の恋愛)が多いからなのかしらね。
裏サイト【うらさいと】
いわゆる、アングラサイト。
堂々と人に見せるのがはばかられるような内容を扱うサイトのこと。
同性愛系のサイトなんかがこれにあたる。
「裏」というからには、大抵は健全な「表サイト」もあり、
表サイトから裏サイトへの入り口が管理人の承認制になっていたりする。
(リンクがパスワードでガードされている、URLをメールで問合せる必要がある、など)
ネスケ【ねすけ】
Internet Explorer がブラウザの主流になるよりも前に流行ったブラウザ、「Netscape(ネットスケープ)」の略。
正確には、ブラウザ以外の関連製品もあるらしいが、
知名度的に言って、ネスケ=ブラウザという理解で良いと思う。
昔の私設サイトには、推奨ブラウザ、つまり、
このブラウザでなら見た目が崩れないことを確認済み、っていうブラウザが明記してあることが多かったが、
かつてはそれの2大派閥がネスケ派とIE派だった。
調べたら、ネスケは2008年でなくなったらしい。
でも、ネスケのエンジン(Gecko)は今でもFirefoxのエンジンに受け継がれています。
素材屋【そざいや】
サイトで使われる「素材」を作成して配布しているサイト。
壁紙やアイコン、BBSスキンなどがポピュラーな「Web 素材」。
センスのいい素材屋に巡り合えると、自身のサイトのデザイン性がぐぐっとアップする。
配布【はいふ】
ネット上に何かを公開し、
一定の条件のもとでなら、ダウンロードして使って頂いて結構ですよ、って状態にすること。
配布と言っても、自動的に何かが配られるわけではない。
前述の素材も「配布」だし、私設サイトのバナーも「配布」。
一定の条件っていうのはサイトによるが、後述の「再配布」にあたらなければ、っていうのがほとんどです。
再配布【さいはいふ】
ネット上で拾ってきた、自分が作ったものではないものを、
拾い元と別の場所(自分のサイトとか)に掲載すること。
たいがいのサイトではこれは禁止。
明示されていない場合も、一般的に言ってマナー違反なのでやめた方がよい。
作者が分かりにくくなり、著作権の所在が曖昧になるからね。
場合によって「二次配布」と言ったりもするが、まあだいたい同じ意味と思ってよい。

絵や文章などの製作物を持ち帰って自身のサイトで公開(=転載)したらダメっていうのは分かる人も多いのだが、
素材屋でダウンロードした素材は、当たり前だが自身のサイトで使うことはOKなので、
どういうのが再配布にあたるのか、いまいち理解できない人もしばしば。
このため、ちょいちょいトラブルの火種になる。
素材屋の場合、ほとんどの場合はその辺の詳細な区別が「利用規約」に明示されています。
禁止事項、許可事項は、サイトによって違うのでよく読みましょう。

ちなみに、ダウンロードした素材を加工して再配布、なんていうのは、
だいたいの素材屋さんの逆鱗に触れるからやっちゃダメです。
ってか、だいたいわかりますよね。それ、パクリだし。
著作権の放棄をうたってるサイトはいいけど。
直リンク【じかりんく、ちょくりんく】
あるサイトで公開されている画像のURLを、そのまま自身のサイトに書き込むことで表示させること。
略して「直リン」とも。
基本的にはマナー違反とされていたので、ダウンロードして自身のサイト内に画像を配置して表示するのが無難。
特に素材屋さんサイトの多くでは、「直リンク禁止」がうたわれている。
理由は、リンク元のサイトのサーバーにアクセスが集中して負荷がかかるから。
・・・と言われていますが、よほどの人気サイトでなければ、今の時代そんなこともない気がする。
サイトのバナーなんかは直リンクを許可した方が、デザインを変えたときに自動反映されるというメリットもあるので、
一概にそう悪いもんだと言えないと思うが、
あの時代はとにかくこれが絶対悪で毛嫌いされる風潮があったので、
正直、深く考えず「なんとなく」とか「それがネチケットだから」みたいな感じで禁止しているサイトも多かった気がする。
持ち帰り【もちかえり】
「直リンク」せずに、素材やバナーをダウンロードすること。
「直リンクは禁止です。必ず、右クリックでお持ち帰りしてください」なんて感じ。
BBS スキン【びーびーえすすきん】
BBS の着せ替えセット。
ブログなんかは「デザイン変更」とかやるといくつかサンプルが出てきて
好きなのを選んでポチすればデザイン変更完了だが、
昔の BBS はそうではない。
デザインに使っている画像やらソースコードやらトリセツやらのセットをダウンロードしてきて、
やれ、画像を自分のサイトにアップロードしたり、
やれ、BBS の管理画面に、ダウンロードしたソースコードをコピペしたり、
コピペしたソースコードに書いてある「ここを変更」みたいな文字を、
トリセツを読みながら書き換えたり。
この、「画像やらソースコードやらトリセツやらのセット」が BBS スキン。
しかもそれらはほとんどすべて、有志による個人サイトで作成、配布されていた。
今のブログで例えると、ブログはアメブロで、デザインはお友達のサイトからダウンロードしてきたやつ、みたいな感じ。
時代は変わったな。
レンタル掲示板【れんたるけいじばん】
BBS を設置するとき、99% ぐらいの人は掲示板サービスを利用するが、
その掲示板サービスには大きく二つある。それが CGI掲示板とレンタル掲示板。
このうち、初心者にもやさしいのがレンタル掲示板。
CGI掲示板は、スキンだけではなく掲示板本体のプログラムもダウンロードして、
設定値とかをいじりながら自分のサイトに配置しなければならないが、
レンタル掲示板は、会員登録して BBS を作り、そこにリンクを貼るだけ。
今のブログとほぼ同じシステム。
レンタルっていう言葉は今の若い人にはピンとこないと思うが、
こんなふうに、動作するプログラム本体が自分のサイトにない状態を「レンタル」と呼ぶ。
簡単でお手軽な代わりに、広告が出るというデメリットがあるのが普通。

レンタル掲示板で圧倒的に人気と知名度があったのが「ロケットBBS」。
「BBS スキン」に書いたとおり、当時はデザイン変更はほとんど個人サイト配布の BBS スキン頼みだったので、
掲示板サービスによる人気というより、スキンを配布するサイトの多さが人気の理由。
今でも存在しています。
というか、2017年現在、まだ動作することに驚きながら私も使っています。笑
→ ロケットBBS 公式サイト

ちなみに CGI掲示板の人気No.1 は「apebord」。
こちらもまだあります。びっくり。
→ apebord 配布サイト「2apes」 EXTRAトップへもどる。